福岡から見た昭和史

山本巖ブックレットシリーズ004
「福岡から見た昭和史」
山本巖

A5判、並製、136ページ
定価:本体600円+税
ISBN4-9980675-5-9 C0095
2刷

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著者プロフィール

1941年北九州市門司区生まれ。早稲田大学卒。
1964年西日本新聞社入社。社会部、文化部、都市圏部、北京支局などに勤務。
熊本総局長、文化部長、編集企画委員長、論説委員長などを務める。
著書に『夢野久作の場所』『昭和史を歩く』『三国志の旅』(共著)など


夢野久作-近代のねじれを背負う
爆弾三勇士-軍国神話の裏側
消えた同志-治安維持法下の青春
爆発赤痢-軍部という巨大な影
火野葦平-兵隊作家は戦後をどう生きたか
引揚港-秘密病院はなぜ生まれたか
筑豊崩壊-炭鉱歌人の青春と死
孤立-ある公害患者の孤独な闘い
一揆未発-近代という迷路の中で

 大牟田市で、世界史上例のない集団赤痢が発生したのは、昭和12年9月のことだった。1週間で患者は1万人に達し、死者は700人にも上った。それだけの大事件でありながら、真相はついに明らかにされなかった。事件は複雑怪奇な経過をたどったが、その背後では恐らく軍部の強い圧力が働いていた。
 この事件ひとつとっても、昭和という時代がいかに容易ならざる時代であったかがわかる。昭和は戦争の時代だが、それだけでなく、戦後の経済主義も含めて、結局は明治の近代化路線の矛盾の延長線上にあったと認識できる。福岡の昭和史から日本の近代が見えてくる。