在日コリアン6人の人生

「無年金」

在日コリアン無年金福岡裁判
原告6人の歩んできた道

「無年金」
金がないのに生きていく その哀しみと喜び
在日コリアン無年金福岡裁判を支援する会 編
大野金繁 聞き書きと写真

四六、並製、176ページ
定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-035-4 C0036

在日コリアン高齢者の無年金問題に立ちはだかる国の壁。統治下には国民として、敗戦後は外国人として処遇されてきた在日一世・二世の高齢者たち。日本政府に対して国連人権委員会特別報告者や、国際人権規約委員会からも在日コリアン高齢者の救済について勧告がなされているが、各地で起こされた裁判は国側の主張を認める判決が続いている。
9月に結審をむかえる福岡裁判を前に原告それぞれが歩んできた道のりを詳細に聞き取った。淡々と発せられる言葉から戦後日本が放置してきた「在日」の暮らしが浮かびあがってくる。

2010年8月中旬全国書店にて発売。

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著者プロフィール

大野金繁 (おおの・かねしげ)
福岡を中心に活動するライター。地元人気雑誌の連載執筆をはじめ編集ディレクターも務める。また写真家としても活躍し、モノクロ写真にこだわった個展なども開催している。2004~06年にわたり在日コリアンの写真とインタビューで構成する「日本語お上手ですね」展を福岡市で開催。04年には韓国・釜山でも開催し、韓国でも理解されていない「在日」を提起したことでも知られている。

在日コリアン無年金福岡裁判を支援する会
https://sites.google.com/a/mu-nenkin.net/mu-nenkin/

帯表

一度選挙に行ってみたい。主人もそれが念願やった。
いまさら帰っても生活できん。国のない人間はみじめなもん。
44年間、主人は遊んで遊んで、また遊んで。でも大好きです(笑)
ぼくは記号のままでおる。「朝鮮」という記号のままで。
働き働き楽したことがない。一晩中寝たことがない。
昔のこと言いよったら涙が出るから、もう訊かんどってください。

帯裏

この聞き書きは、裁判の記録や無年金をはじめとする在日問題とは異なる視点で原告の方々の記録作成を、という「在日コリアン無年金福岡裁判を支援する会」の要請を受け行った。したがって、「在日問題」に関わる記述はここには少ない。原告の方々が、日本でどのように生計を立て、家族を養い、国籍を変えずに今に生きているのか、そのアイデンティティーと暮らしの記録が中心だ。 はじめにより

掲載など

・2010年11月30日(火)の毎日新聞(西部版?)の朝刊に掲載されました。
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20101130ddlk40040344000c.html

・読者からの感想が、2010年11月29日(月)の朝日新聞の朝刊の「声」のコーナーに掲載されました。
・週刊金曜日(2010/10/22発売号)の本箱コーナーに掲載されました。
・大野金繁さんのインタビューが2010年11月4日(金)の朝日新聞の夕刊(西部版?)に掲載されました。

目次

はじめに
気骨の活動家、裵来善の妻 夫と家族を語る  朴 愛子 パク・エジャさん
自らを鼓舞し 骨をきしませなおも歩く  成 夏燮 セイ・カショウさん
曲がった指が知る 地を這う戦後の暮らし  金 君子 キム・クンジャさん
軍国少年長じて 団地建替えに奔走  金 光培 キム・ガンベさん
働き詰めに働いて 金は残らんで病気だけ残った  鄭 漢柞 チョン・ハンジョさん
思い出したくない ただひとりの居間にいる  李 命善 イ・ミョンソンさん
あとがき