九州及び山口の集落を訪ね歩く

「集落点描」

限界集落には
たくましい笑顔があった

「集落点描」
那須省一

四六判、並製、96ページ+口絵カラー16ページ
定価:本体1,300円+税
ISBN978-4-86385-004-0 C0036

九州山口の限界集落を訪ね歩いた読売新聞西部版連載の単行本化。都市生活を支えているのはまぎれもなく山間や海辺の人々の営み。農漁業では生活できない、後継者が都市に流出せざる得ないなかで、「ここでの暮らしは何ものにも替えがたい。大切な古里を守り続けていきたい」という住民の熱い思いをレポートします。

2009年7月下旬全国書店にて発売。

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著者プロフィール

那須省一 (なす・しょういち)
1954年2月、宮崎県西都市生まれ。79年3月宮崎大学教育学部卒業、同年4月読売新聞東京本社入社。地方部、国際部、英字新聞部などで勤務。国際部時代には、87年~90年ナイロビ支局、93年~96年ロンドン支局でそれぞれ勤務。2004年3月から06年9月まで英字新聞部が発行するデイリー・ヨミウリの編集長、06年10月から西部本社編集委員。
著書:日英対訳の時事読本『英語でさるく WANDERING THROUGH ENGLISH』(書肆侃侃房)

まえがき

ここに紹介するのは、私が2008年春からほぼ1年間、九州地方及び山口県内で訪ね歩いた集落です。念頭にあったのは過疎の集落や「限界集落」という存在でした。訪ね歩いて見て感じたのは、「ここでの暮らしは何ものにも替えがたい。大切な古里を守り続けていきたい」という住民の方々の熱い思いでした。自分自身、そうした集落の出身だけに大いに勇気付けられもしました。心地よい旅でした。

目次

まえがき  

【鹿児島編・南大隅町】
住民に根付く佐多の誇り

伝統行事守る高齢者
後継者育つ畜産農家も
宝は健康な長寿者

【熊本編・山都町】
渓谷と棚田が織りなす郷土愛

廃校舎、通信制高校に活用
「ここが好き」支え合う心
橋完成、陸の孤島を脱却

【大分編・佐伯市宇目】
地区の景観に魅せられて

都市の力で棚田保存
風景に魅せられ移住
定年が待ち遠しい

【長崎編・新上五島町】
自然と歴史が育む遺産を継承

珍鳥保護地域おこしに
キリスト教文化守る
名物うどん特産品に

Iターンで陶芸の道に

【佐賀編・佐賀市富士町
都市部とも近い利点を生かし

山野草活用し創作料理
ハウス野菜に活路
クワガタ農園が夢

【山口編・岩国市錦町】
若者が伝統を守り継ぐ幽玄の里

水路保全に団結
若者が神楽継承
「やりがいある農業」

【福岡編・星野村】
お茶の香り漂う星のふるさと

シャクナゲ、活気の源
主婦仲間で加工品作り
自然と親しむ留学の子

【宮崎編・西米良村】
清流と山の幸で桃源郷目指し

温泉、住民が盛り上げ
若者定着策が奏功
「作小屋」で地産食を

視点 徳野教授インタビュー
「限界集落、過疎の集落問題について詳しい
熊本大学文学部の徳野貞雄教授に聞いた」

あとがき

関連書籍

「英語でさるく」