迫真の文学紀行

「立原道造への旅」

夭折の抒情詩人立原道造の遺稿「長崎ノート」を辿る

「立原道造への旅」
夢は そのさきには もうゆかない
文:田代俊一郎 写真:井手高太郎

四六判、並製、192ページ+口絵カラー16ページ 
定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-902108-92-7 C0095

中原中也とともに日本現代詩に新風を巻き起こした夭逝の抒情詩人・立原道造の遺稿「長崎ノート」。死を覚悟してまでなぜ、詩人は南へ旅立ったのか。「愛と文学の再生」を願いながら果たせなかった彷徨する詩人の魂を文と写真でたどる迫真の文学紀行。自分の生をいかに濃密に生き切るか。生と死が希薄な現代だけに、立原道造の最後の旅は今の時代にこそ輝きを増す。詩篇、書簡と年譜付き。 

2008年12月中旬全国書店にて発売。

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著者プロフィール

田代俊一郎(たしろ・しゅんいちろう)
福岡県北九州市生まれ。現在、西日本新聞社特別編集委員。NHK九州番組審議委員。主な著書は『駆け抜けた前衛―九州派とその時代』(花書院)『韓国の手仕事』(晩声社)のほかに釣り関係としては『韓国の釣り』(つり人社)『魚信―日本人記者が韓国で出合った魚たち』(韓国語版、ソウル・大同出版)、『釣り具博物誌』(書肆侃侃房)などがある。

写真家プロフィール

井手高太郎(いで・こうたろう)
1969年東京中野区生まれ。宮大工の祖父とデザイナーの父の影響をうけ物作りとデザインに興味を持つ。大工として8年を費やしその後フライフィッシング専用のバンブーロッドメーカー六角竹竿高太郎を設立し16年目を迎える。現在、写真及び執筆活動にも精力を注ぐ。

立原道造プロフィール

立原道造(たちはら・みちぞう)
1914年7月東京生まれ
1931年 旧制第一高等学校入学。一高短歌会会員となり一高文壇の寵児となる。堀辰雄と面識を得る
1934年 室生犀星、荻原朔太郎を識る。堀辰雄主宰の『四季』に三好達治、丸山薫、津村信夫らと編集同人となり詩壇に登場する。
1938年 長崎滞在中に喀血。帰郷し療養する。
1939年 第1回中原中也賞受賞。3月病没、享年24歳。

立原道造記念館
http://www.tachihara.jp/

中面イメージ

帯文表

中原中也、堀辰雄、伊東静雄などと同時代を生きた、
夭折の抒情詩人立原道造の遺稿「長崎ノート」。
「愛と詩の再生」を願い彷徨する魂を
文と写真でたどる迫真の文学紀行。
詩篇、書簡付き。

目次

I「長崎ノート」の旅
のちのおもひに
人の夜の歌
汚れつちまつた悲しみに
石柱の歌
はじめてのものに
光のなかで
午前の光
小さい嵐
この闇の中で
柳河にて
魔国のたそがれ
わがひとに与ふる哀歌
南国の空けれど
わかれる晝に
夢みたものは……

II 詩 篇
のちのおもひに/爽やかな五月に/人の夜の歌 FRULEIN A. MUROHU GEWIDMET/朝に/石柱の歌/離愁/はじめてのものに/裝/この闇のなかで/朝に/南国の空けれど/わかれる晝に/夢見たものは……

III 書 簡

年  譜
参考文献
あとがき