10ヵ月

 シナモンくんが10ヵ月になった。もうそんなに経つのか。早いものである。
 去年の今頃は、未熟児で出ちゃうかも…その場合は…という最悪の事態はなんとかこえたものの、まだ手術後お腹が動き出さなかった。MFICUで相変わらず絶飲食でシナモンくんの入れ物を続けていた。

 担当してくださった産婦人科のU田先生も困り顔で「お腹をもっと動かす薬はあるんですけどね。。。でも、それって陣痛促進剤なんですよねぇ」「はぁぁぁぁ、そりゃだめですよねぇぇ」なんて会話が繰り広げられていた。
 成程ねぇ、人間の体はうまくできてるというか、うまくいかないというか、と妙に納得させられた覚えがある。

 そんな状態だったシナモンくんがもう伝い歩きをしているなんて、ウソみたいだ。未熟児で出ちゃうかもって言ってたなんて言ったら、笑われる勢いで大きい。見るからに健康そのものである。昨日も知らないおばちゃんに「よ~ぉ肥えとるねぇ!」と声をかけられた。

 そんなとき、彼はたいていニコニコ顔になる。かまってもらうことが、とにかく嬉しいのだ。嬉しくて嬉しくて満面の笑みである。そんな彼を見て声をかけてくれた人も満足げに笑ってくれる。
 そんな風景を見る度に、人間、こうでなくては、と思い知らされるぽちであった。

 その昔、今ほどのお気楽者ではなかった(と思う)ぽちは、10年程前に大きく方針転換した。10年前といえば結婚した頃だ。夫が超のつく程のんき者(…よくいえばおおらか)なのである。
 見ていて悩むのがバカらしくなったのだ。心の底から。世の中これでいいんだ~、と思ったら結婚していた。人は何が長所とみなされるか、全く分からないものである。
 それにしても理由付けさえ上手くいけば、簡単に性格など変わるものなのだな。おかげでぽちもいろいろ悩まなければいけないのかもしれないが、のほほん生活である。

 彼の長所はどうやらシナモンくんもしっかり受け継いでいる。そうだ、しなもん、それでいいのだ。おおらかに育てよ。

2007-11-01 22:36 by pochi

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