O本家の生物

 またまた姉一家、O本家の話題である。

 わが姉は本当に生き物の世話をよくする。惜しみない愛情をそそぐとはああいうことを言うのかもしれない。関東在住の姉が、夏休みに置いておけない虫まで引き連れて福岡にやって来る。しかも、年々増える。車で来るようになった理由のひとつにはなっていると思う。
 以前飛行機でめだかを連れてきたときは検査の人の目が点になっていたらしい。

 数年前の夏休みの話。その年も賃貸の狭い玄関は、たちまち虫やら丘ヤドカリやらに占領された。そして姉は『決して開けてはいけません』と何やら保冷された包みを冷蔵庫に入れた。
 「ぽちの嫌いなものだから」と言うのだ。嫌いといったって、くいしんぼうのぽち、普通に食べるもので見るのも嫌なほどの食べ物などナイ。
 不審に思って追求するとイモリだかヤモリだかの生餌だと言うではないか。生餌!生きてるのか!?いも虫だかミミズだかだと!?冷蔵庫にそんなものを入れるな!!!!!

 しかし、せっかく連れて来たイモリだかヤモリだかに死なれても困る。仕方がないので奥の方の目に付かない所に入れてもらい、存在を忘れることにした。

 そして。姉はこともあろうにその包みを忘れて帰った。その時は非常事態だったので仕方がないが、これだけは忘れてほしくなかった。
 ぽちは触る勇気もなく包みは冷蔵庫に鎮座ましましていたが、いよいよぽちとぽち夫が実家に帰る時が来てしまった。まさかそのままにしておくわけにもいくまい。
 姉に聞いたところによると、いも虫だかミミズだかではなく、ミルワームと呼ばれるもので、ある種の虫の幼虫だそうだ。
 ミルワーム。
 なんてかわいそうな名前。食べられるために生まれてきたのか、君は。常温に戻すとさなぎになってしまうのだそうだ。

 しかし、仕方がない。結局、協議の結果ぽち夫に袋に入れてしっかりと口を閉めてもらい、ゴミに出すことになった。ゴミ置き場に虫が大量発生、という話も聞かなかったので大丈夫だったらしい。ごめんね、ミルワーム。食べられたほうがましだったね。

2008-09-14 00:55 by pochi

コメント

2008-09-15 04:44
ぽち夫:

学生のころ、冷蔵庫に写真の現像液を入れていました。
職場の冷蔵庫には、歪みセンサを貼り付ける専用接着剤と、食品が同居しています。

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