2007-12-07

O本家の生物


 久しぶりに実家の近くにあるO本家を訪れた。O本家には犬をはじめ、数々の生物が生息している。
 O本家とは姉の家である。もともと生き物をこよなく愛する姉ではあった。惜しむらくはネーミングセンスはゼロだったが。
 姉が結婚して生まれて始めて別に暮らし始めた頃、彼女はアマリリスを飼った。誤変換ではない。あれは飼っているといって良い可愛がり様だったと思う。あのときに予想するべきだった。

 後に一軒家を持ち、兄妹2人の子持ちになって彼女はグレードアップした。現在、犬が2匹、水槽が5個、虫かごが6個。子供の兄のほうが無類の生き物好きで、はじめは皆、子供につき合っているのだ思い込んでいた。しかし、ここに至ってこれは本人も好きなのに違いないと確信した。

 先日そんな姉が変なものを買ってきた。「ウーパールーパー」というやつだ。いっとき流行った、あれだ。ちょっと珍しいタイプではあるが、れっきとした両生類。

 ある時、姉一家がどうしても数日留守にすることになった。世話をしてほしいと言って実家に犬2匹と虫かご数個、水槽1つが運び込まれた。普段は姉と甥がしっかりと面倒をみているので、そんなときくらいはもちろん母も快く引き受ける。

 犬はもともと実家にも3匹いるので、ある意味で誤差のようなものだ。虫はゼリーを与えておけばいいらしい。問題は水槽のウーパールーパーの「うーちゃん(命名:姉)」である。
 O本家でのうーちゃんの立場はどうやらかなり高いらしい。姉の手によってうーちゃんはカウンターキッチンのカウンターの上に設置された。

 「餌は冷蔵庫のあかむしをね…」ちょっと待った。冷蔵庫ということは生か!?
 母とぽちは一気に引いた。その時点で世話人はたまたま帰省中だった、ぽち夫に決定した。母とぽちは虫が苦手である。父も無言であった。ぽち夫はいつもの笑顔で、こともなげに引き受けた。

 この日から、キッチンのカウンターにウーパールーパー。ジャガイモの皮をむいているときに目の前にウーパールーパー。出来上がったものをカウンターに置く。お味噌汁の横にウーパールーパー。ご飯の横にウーパールーパー。焼き魚の横に…。奴は両生類だよ!?
 できるだけ目を合わせないようにしようと心に決めた。

 平穏に2日間が過ぎた。が、ぽち夫は福岡に帰らなければならない。ぽち夫が帰って、姉一家が戻ってくるまでに間が1日あることに、前日まで誰も気付かなかった。誰が餌をやるのだ。もちろん、母とぽちの視線は父に注がれた。父が虫をあまり得意でないのは知っていた。しかし、ここで視線を外したら負けである。
 仕事一筋でやってきた父に、これほど真剣に家のことを強く要求したことがあったろうか。有無を言わせぬ勢いであった。しかし、家のことといってもゴミ出しでも皿洗いでも掃除でもない、「うーちゃんの餌やり」である。

 そして次の日。年齢にしては長身で180cm近くある父が、無言でキッチンの水槽に向かい、割り箸でうーちゃんにちまちまと餌をやっていた。本当にありがとう、父。
 姉が帰ってきてぽち夫と父に大変感謝したのは言うまでもない。その姉が笑顔で言った。慣れてきたら可愛いでしょ?…いや、ちょびっとは慣れてきたけど可愛くはない。
 うーちゃんにはまだ慣れそうもないけれど、姉よ、姉のその感覚にぽちは慣れたよ。

2007-12-07 - 13:04 - | コメント(0) - TB(0)

2007-12-03

長距離ドライブ

 11月半ば過ぎから、ずいぶんとドライブをした。目的は主として紅葉見物である。
 17日に関東から父母+チワワ母娘が天橋立観光経由でやって来たので、そのままぽち夫とぽちとシナモンくんを加えて阿蘇・高千穂方面に出かけた。

 乗用車に大人4人+乳幼児1人+犬2匹。かなり強烈。しかし、竹田の竹楽→阿蘇泊→高千穂峡→夜神楽→大観峰→菊池渓谷と、予定していた通りに行ってくることができた。
 犬OKの宿は乳幼児にも寛容なようだ。2晩目の宿は食事の場所もケージに入れればチビ犬OKだった。はっきり言ってチワワ母娘よりシナモンくんの方がうるさかった(泣)。
 家について持って行ったものを全て降ろしてみると、どうして入っていたのか不思議なくらいの量。乳幼児は本体は小さいが付属品が多い。チャイルドシート、ベビーカー、ほか。

 しかし、これに懲りずに次の週末に秋芳・萩・津和野へ出かけた。その後、ぽち夫は帰福、残りは一路関東にある実家へ。

 結局、津和野から16時間という超ロングドライブになった。シナモンくんにとっては高速道路を走る車もゆりかごであるらしい。走っている限りはゴキゲンで、渋滞で止まるとギャオ~スと騒ぐ。
 おかげで渋滞の車の中で「ゆりかごのうた」をエンドレスで歌う羽目になった。長時間運転でおそらく眠かったであろう父にとってはいい迷惑である。文句も言わずに聞いてくれてありがとう。

 繰り返し歌って疲れてくると、どうも歌詞がいいかげんになってくる。
 「ビワの実」が「クマノミ」に化け、夢に木ネズミが登場する。そのうち綱を子ねずみがかじり始める。意味不明である。

 夜中の1時半に実家にたどり着いて、さすがに懲りたかと思うとそうでもない。ぽち夫が出発前にぽちに命じた、「シナモンくん連れ長距離ドライブのノウハウ」についての報告をきちんとしたのだから。

2007-12-03 - 16:41 - | コメント(0) - TB(1)