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アガサ・クリスティーの純文学②

 この頃、クリスティーのノン・ミステリー(メアリ・ウェストマコット名義で書いたミステリー以外の作品)ばかりを読んでいました。
 クリスティーは膨大な作品を書きのこしているのですが、その中の六作品、比較的長い大作も二編ほどあります(『愛の旋律』・『未完の肖像』)。
 こちらが意識してしまうので、そう読んでしまうのかもしれませんが、どうもミステリーを読んでいるときのような味わいをもってしまいました。『暗い抱擁』・『愛の重さ』などは、どんでん返しもありミステリーとして通用するような気もします。
 クリスティーは、いろんなところに謎を仕掛ける作者です。このノン・ミステリーの作品群は、まだまだ研究の対象になりそうです。
 (拙著『ポアロ 小さな灰色の脳細胞』を注文していただける方は、右の表紙写真をクリックしてください。)愛の旋律 (クリスティー文庫)未完の肖像 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)娘は娘 (クリスティー文庫)暗い抱擁 (ハヤカワ文庫 AC)愛の重さ (クリスティ・コレクション)

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