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July 2008

クリスティーのオカルト趣味

 『シタフォードの秘密』は降霊会で宣告された人物が死んでしまうという話。『蒼ざめた馬』は魔術によって順番に人が殺されていく話。
 アガサ・クリスティーは、ともかく怖がらせ方がうまい。ミステリーは起こった事件が奇抜なほど、真相は単純で、「幽霊の姿を知れば・・・」という印象を免れないのですが、それでも充分に楽しめます。
 名探偵が登場しないクリスティー作品の、また別の一面の魅力があるのです。
 (拙著『ポアロ 小さな灰色の脳細胞』を注文していただける方は、右の表紙写真をクリックしてください。)シタフォードの秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)蒼ざめた馬 (クリスティー文庫)

クリスティーの好きなクリスティー作品

 『無実はさいなむ』は、アガサ・クリスティー自身が自薦のベスト10に選んでいる作品です。
 死刑になったある家族の一員の無実を証明するため、記憶を失っていた主人公がやってくるのですが、
家族には歓迎されず、むしろ冷ややかな目で見られてしまうという話です。 
 自分は本当は現れなかった方がよかったのではないかと主人公が悩んだりする件、やや純文学作品に近いものを感じさせます。
 確か『ドーバー海峡殺人事件』という題で映画化されていたような・・・。今度探してみます。無実はさいなむ (クリスティー文庫)

なぜ、エヴァンズに・・・?

 アガサ・クリスティー『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』は、題名の言葉がキーワードとなる傑作冒険スリラーです。後年活躍する夫婦探偵トミー&タッペンスの原型となるようなカップルが事件の謎を解きます。
 確か昔ドラマになったものを観た記憶があるのですが、今度探してみます。
 ガーナに行ったときに頼んだ運転手の名前がエヴァンスでした。このガーナ人、自分の写真を撮れとせがむ、せがむ・・・。同行のY君と囁きあったものです。「なぜ、エヴァンスに頼んでしまったのか?」(写真はY君とエヴァンス氏)なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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