2004-05-17

『風街』白石文郎

category  time12:00

明日は6時20分起き、とぴのことしては、ばり早起きだ。早めにベッドに入ったんだけど、読みかけの小説を最後まで読みたくなって、結局寝たのは2時前になってしまった。白石文郎の本は初めて。西日本新聞で、父親が作家で双子の息子2人も小説を書いているという記事を読んで興味をもったのだ。父親は白石一郎、息子は一文、文郎。白石一郎は『海狼伝』で直木賞を受賞してるんだけど、全然知らなかったな。でも、息子2人は気になるね。双子で2人とも作家ってめずらしいし、文郎の方は福岡在住ってきくと読まなくちゃねーと。社長が一足先に『風街』をよんでいたので、借りていたのだ。これも帯のタイトルがうまいなと思うんだけど、「あなたとは、もう、セックスしない。」 これはドキっとするよね。こんなこと言われたら立ち直れんかもね。セックスレス、ED、不感症と性愛の本質にふれてるってことで、読み始めたんだけど、最初はいきなり映画館のトイレかよ(実は違うんだけど)とびっくりしたし、いろんなセックスが出てくるんだけど、性愛小説とかそんなことはなくて、実は真面目な小説だったなと。主人公の男の人がEDという状況で苦しんでいて同棲中の彼女ともうまくいってなくて、かなり悩んでいるのだ。きつい状況だよね。友達はセックスレス夫婦でうまくいってないしね。ずっと悩みモードなので、最後はちょっと説明が多くてだれたけど、まあまあおもしろかったかな。地名がばりばり福岡なので、どのあたりかなーとか考えたりして、いちいちひっかかっちゃうのが良くもあり、悪くもありだった。結局何も解決してない気がするけど、それが今っぽといえばそうなのかも。男性作家の小説ってひさしぶりに読んだな。(村上春樹はのぞく。男性とか女性とか関係ないところまでいってるもんね)。いつも女性作家を読むことが多いので、ちょっとなじめないところもあったけど、他の作品も読んでみたいね。でも、その前にお兄さんの白石一文の本を読まなくちゃね。

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