2003-12-25
『もったいないのココロ』石田豊
会社の本棚って実用書とかいろんな本があるんだけど、帯の言葉が気になって読みはじめた本なのだ。WAVE出版の本って好きだな。テーマがどれもいいんだよね。編集会議とか企画会議とかがしっかりあって、著者と編集者が一緒になって作ってるって感じがあるしね。最近お会いしてないけど、社長の玉越さんもかっこいいし。で、本の帯なんだけど、
(帯の表)
- すてられない大切なものってなんですか?
- 破壊されているのは地球ではなく、あなたのココロかもしれない。
(帯の裏)
- カエル上陸大作戦
- コメ食え食え団の野望
これ気になる人は気になるよね。カエラーはまずひっかかると思うけど。環境問題を考えようなんていいう難しい本ではなくて、身近なことで気になることをちょっと考えてみようってところから始まっているので、共感できるところもあり、そこまではついていけないなーというところありといろいろ楽しめます。240ページとボリュームあるけど、そんなに多い気もしないな。気になった人は、著者の石田さんのホームページもあるので、そこをのぞいてみてください。
2003-12-12
『O(No.1)』大田垣晴子責任編集
「ブックス キューブリック」に、お取り置きを頼んでいた「O(オー)」が届いたよとの連絡を受けて取りに行ってきました。新しく雑誌を創刊するってことだったけど、雑誌コードはとらなくて書籍扱いにしたんだね。サイズもコンパクトで単行本って感じ。こぐれひでこの「ごはん日記」に取材をうけたっていう話がのっていて、その頃からチェックしてたんだ。でも、期待しすぎていたせいか物足りなさを感じてしまった。確かに大田垣晴子なんだけど、いろんなのがちょこちょこのってて、それが物足りなさの原因だろうなーと。いつも読んでるのだとテーマがあって、そのテーマで一冊の本になってるからいいんだよね。
2003-11-16
『150cmライフ。』たかぎなおこ
天神に出てごはんを食べてから、2人とも欲しい本があるってことなので、ジュンク堂へ。こういうときは軽めのエッセイを立ち読みするのだ。『ひとりぐらしも5年め』に引き続け、たかぎなおこの『150cmライフ。』を読んでみました。ちょっとくすっと笑えるところもあるけど、やっぱりそこまでははまれないな。たぶんイラストがちょっと弱いし、つっこみどころももう一つだからかな。時間つぶしにはいいけど、買う気はしないな。あとがきを読んでたら、この本を出すことになった経緯が書いてあって、編集者の目のつけどころはとってもよかったんだねと。しっかり売れてるもんね。この本は。メディアファクトリーってこういう軽めのエッセイとかうまいよねーっと編集者の方に興味を持ってしまった。ぴのこも見習わないとね。
2003-11-08
『東京育ちの京町家暮らし』麻生圭子
今、カワカミさんと家の本を出すという企画を進めていたり、京都旅行に行くっていうのもあって、最近読んでたのが、『東京育ちの京町家暮らし』。京町家をゲットするまでの紆余曲折を語ってあるエッセイなんだけど、ぴのこも町屋に住んでみたいなー、でもやっぱ大変そーとか考えながら読んでたりしたんだ。こだわり始めるとほんときりがないんだけど、ここまでやったならとことんってう心意気がいいなーと。本の途中で、振り出しに戻ったりといろんな事件があるんだけど、その中で手に入れた(でも借りてるのでいつか出て行くんだけどね)ものはとてもいとおしいだろうなーと。ぴのこも今度引っ越すときはちゃんと考えてから行動するかな。あと、装丁も素敵だよー。
2003-11-04
恵文社一乗寺店 (京都)
京都の本屋ならここってオススメされてた「恵文社一乗寺店」に来たよ。ここも一日乗車券の一番端だよ。かなり果てまで来たなという感じ。「一乗寺下り松」というバス停からさらに歩いたもんね。でも、ここまで来たかいがある素敵な本屋でした。かなりゆるい時間が流れてる感じ。空気が違うんだよね。「ブックス キューブリック」をもっと広くして、雑貨屋さんもプラスした感じかな。近くにあったら絶対通っちゃうだろうなー。本屋さんもセレクトが大事だね。出版点数って年々増えてるらしくて、本の数はとても多いけど、棚は限られてるんだよね。だからどんな本を並べるかっていうのは書店によって違ってもいいはずだよね。恵文社にカフェがあったらほんといいだろうな。
2003-10-27
『男』柳美里
昨日、鹿児島から帰る電車の中で、『男』を読み終わりました。柳美里初の性小説ってことで話題になってたんだけど、これってあの不倫相手の男の人のことかなーとか、想像しちゃうね。でも、すでに内容をよく覚えていない。。。柳美里の本って読んだ端から忘れていっちゃうんだよね。なんでだろ。辻仁成の本もそうなんだよね。読んでるけど、内容全然覚えてない。唯一覚えてるのが『サヨナライツカ』。何で覚えてるかというと、あまりにもおもしろくなくて、読み終わった後、時間返せーって思ったからなんだな。男の都合のいい話だなーって。それ以来、辻仁成は読んでないんだよね。江國香織との絡みで、『冷静と情熱のあいだ Blu』は読まないといけないんだけどね。
2003-10-15
『海辺のカフカ』村上春樹
『海辺のカフカ』をついに読み終わってしまった。上・下巻とあって、おもしろくて、かなり幸せな気分を味わいながら読み進めてたんだけど、下巻の終わりが近づくにつれて、先が読みたいけど、終わってほしくないという思いに。でも、読み終わっちゃったんだな。やっぱり、村上春樹は長編が好きだなー。短編は短編で好きだけど、長編はながーい方がいい。こんなに気持ちいいのって、久しぶりに味わって、うれしくなった。ちょっと前の作品とかで、波長が微妙に合ってない感じがあったんだけど、今回はぴたっと合ったんだ。これからどんな小説が読めるのか、ますます楽しみになったよー。この余韻は、『少年カフカ』で引き続き楽しめるのがうれしい。