2004-03-31

『新版 家事する男は美しい』藤原ゆきえ

category  time12:00

家事する男は美しい

今日の午後、『新版 家事する男は美しい』ができあがってきました。ギリギリ3月に間に合ったね。今年入って初めての本だよ。サブタイトル「暮らしのキホンは家事にあり。」はぴのこが考えてつけました。この表紙カバーの絵は、末房志野さんの絵で、「焦がしアート」というもの。画像だとよくわからないと思うけど、焦がして絵を描いているのだ。あたたかくて素敵な絵なのです。絵を見せられた時に、雰囲気があっていいなーと思いました。そこで、表紙カバーの紙も少し凹凸があるものに変更して、質感をいかすために、ニス引きにしたのだ。装丁はカワカミさんにお願いしました。白の余白がいきてて、素敵なデザインになったな。絵と文字のバランスが難しかったもんね。本の中身の方は、楽しいイラストがいっぱいなのだ。家事のキホンってことで文章とイラストで書いてあって、とてもたのしく読めるよ。家事する男ってことで、最初は主夫をイメージしてたんだけど、初めて一人暮らしをする人や、定年になってお家で過ごすことになった男の人にもおすすめなのだ。育児編は新米パパママにぴったりだよ。早く書店に並べなくてはー。

2004-03-07

『博士の愛した数式』小川洋子

category  time12:00

本: 博士の愛した数式小川洋子の小説はどれも好きなんだけど、この『博士の愛した数式』もまたお気に入りの一冊になったな。記憶が80分しかもたない数学者の「博士」と、家政婦の「私」とその息子「ルート」の物語。数学って美しいなと思ってしまった。博士のルートに向けられる愛がいいんだよね。言葉の一つひとつが、こまやかで心にしみる小説でした。この世界にずっとひたっておきたかったけど、終わりはやっぱりやってくるんだよね。でも、ぽんっと読者を置き去りにするのではなく、小説の終わらせ方も、希望というか、よかったなーって思った。小川洋子好きだなー。まだまだ読んでない作品があるから、読まなくちゃ。