2006-05-24

『喜びは悲しみのあとに』上原隆

category  time23:30

『友がみな我よりえらく見える日は』に続く、第二作目がこの『喜びは悲しみのあとに』。このコラムがノンフィクションだっていうのにすっかりはまってしまったんだよね。今作もいろんな人の人生を垣間見てしまいました。なんか沁みるんだよね。この人の文章って。三作目『雨にぬれても』も出てます。

2006-05-13

『女の産みどき』大内悦子

category  time18:00

女の産みどき

このタイトルうまいなーと。確かに、これを考えすぎて、うまくいかないことも。ぴのこのまわりにも、結婚してても子どもがいない夫婦っていっぱいいるんだよね。でも、30も過ぎて何年もたつと、そんなことも言ってられないというのもあり。産みどきって考えもんです、ほんと。で、この本、産みどきをメインに扱った第1章「産みどきを左右するものたち」はいまいちかなと。著者の考えに共感できない部分もあるし、もうすでにわかっていることが多くて、新しくそうだなーと思うことがなかったりとかね。それよりも第2章の「産んだあとの『本当』」ここの方が読みごたえがありました。「あるパパの育児休暇日記」はおもしろかったもん。

2006-05-12

「らくだこぶ書房21世紀古書目録」クラフト・エヴィング商會

category  time18:00

らくだこぶ書房21世紀古書目録

これもジャケ買い本。クラフト・エヴィング商會の本の装丁っていい。このグリーンがとってもきれいだし、小さいタイトルってのもいいなと。本自体を買ったのってもう何年も前だ。今はなき、リブロの天神店で買ったんだよね。古書目録とあって、未来の古書がずらりと並ぶなんとも不思議な本でした。最後の最後でわけわからんくなるしね。帯分もシンプルに1行だけ。

すでに未来はなつかしい

この本をひらくと、この言葉がきいてくるんだな。

2006-05-10

ジャケ買いしちゃいそう

category  time19:39

ニャ夢ウェイ

この表紙かわいすぎー。松尾スズキだからね。めちゃめちゃおもしろそー。もちろんコンドオさんは買いでしょー。「きょうの猫村さん 2」の発売ももうすぐだ。

2006-05-07

『サルビア歳時記』

category  time16:00

サルビア歳時記

図案:セキユリヲ、写真:徐美姫、文:木村衣有子、この三者がうまく融合したすてきな本でした。日本の四季ってほんとにいいなーと。どの季節にもその時その時のよさがあるんだよね。ぱらぱらと眺めて楽しむ本なので、季節が変わるたびに眺めてみてもいいかも。一つ残念だったのが、最後の1台だけが1色だったこと。3月のところが入っちゃってたんだけど、ここも4色刷りしてほしかったなーと。かさねいろの色使いが見られなくてほんと残念でした。

2006-05-05

『沖で待つ』絲山秋子

category  time18:00

沖で待つ

川内に帰ってる間に読みました。芥川賞受賞作の「沖で待つ」と、もう1つ短編「勤労感謝の日」。どちらもかなり読みやすかったな。「勤労感謝の日」は、ちょっといやーな感じがなんかリアルでした。「沖で待つ」は、同期というものがいないので、その気持ちがよくわからないんだけど、同期ってこういうものなのかもねって。友達の話とか聞いてもちょっとうらやましいもんね。でも、なんだか物足りなさも感じたな。芥川賞ってこんな感じといえば、こんな感じなのかもね。福岡の地名がでてくるのはうれしいね。

2006-05-02

『貴婦人Aの蘇生』小川洋子

category  time23:00

貴婦人Aの蘇生

小川洋子の文体が好きなので、文章自体は楽しめたけど、お話はあまりはまれなかったなー。他に好きな作品がたくさんあるので、小川洋子の中ではいまいちでした。最近のものでは、『博士の愛した数式』とかはすごい好きだったけど、実際はもっと初期のころの作品の方が好きだね。もっとこう静かでひんやりとした感じね。でも、決して冷たいわけではなくて。