2004-06-29

『見えないドアと鶴の空』白石一文

category  time12:00

本: 見えないドアと鶴の空白石一文読みました。出版社をやめて、作家のみでやっていくことにしてからの一作目なんだって。すごいおもしろかったよ。最初は三角関係から始まるんだけど、恋愛小説とかでは全然なくて、いろんな要素が絡み合って、話が進んでいくんだ。謎解きの部分もおもしろかったしね。ホラー的な部分はなくてもいいかなーとも思うけど、きっと必要だったんだろうね。白石一文おっかけようって決めました。今なら追いつけるので、全作読みたい!この装丁もかわいいなー。ハードカバーでよかった。しばらくはまりそう。福岡の作家ってのがまたうれしいね。やっぱ、長編小説でしょ。

2004-06-16

『オンナの妄想人生』益田ミリ

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本: オンナの妄想人生これって現実逃避したいとき読むといいかも。タイトルどおり、益田ミリさんが自分の妄想を暴露してる本なんだけど、うけるよー。文章もさらっと読めるし、このイラスト(4コママンガ)がまたおかしいんだ。みんないろいろ妄想してると思うけど、ここまでさらけ出せるところがすごいよね。ぴのこも日々妄想しまくりだよー。でも、ここではとても書けないけどね。それを本にしちゃつたところが、益田さんと「WAVE出版」のすごいところだね。大王の「化粧女王を探す長い旅」もばりばり妄想の世界だから、おもしろいんだよね。

2004-06-01

『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』江國香織

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本: 薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木東京出張に文庫を持っていくのに選んだのが、これ。長編読みたーいと思って選んだんだけど、登場人物がいっぱいで関係性を覚えるのに、最初ちょっと苦労したかも。時間あけるとまた忘れちゃうので、毎日睡眠時間をけずって読んだよ。5組の夫婦に、それぞれと関係がある独身の4人が主な登場人物かな。友達だったり、不倫関係にあったりと、みんなつながってるんだけど、それぞれの立場から書いてあって、ころころ場面が展開していくのだ。たった1行でってのもあるしね。キホンは夫婦なんだけど、結婚しているとはいえほんとはわからないことだらけだよね。一緒にいない時間は当然何をしてるかわからないわけで、一緒にいてさえも考えてることは全然違ったりね。それぞれ自分と重ねるところもあったり、わかるなーと思うところもあるけど、江國香織を読むなら、登場人物が少なくてもっと濃厚な恋愛小説が読みたいな。ちょっと物足りなかったです。