2004-03-07

『博士の愛した数式』小川洋子

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本: 博士の愛した数式小川洋子の小説はどれも好きなんだけど、この『博士の愛した数式』もまたお気に入りの一冊になったな。記憶が80分しかもたない数学者の「博士」と、家政婦の「私」とその息子「ルート」の物語。数学って美しいなと思ってしまった。博士のルートに向けられる愛がいいんだよね。言葉の一つひとつが、こまやかで心にしみる小説でした。この世界にずっとひたっておきたかったけど、終わりはやっぱりやってくるんだよね。でも、ぽんっと読者を置き去りにするのではなく、小説の終わらせ方も、希望というか、よかったなーって思った。小川洋子好きだなー。まだまだ読んでない作品があるから、読まなくちゃ。