書籍

『ラヴェンダーの翳り』日置俊次

ユニヴェール11
「ラヴェンダーの翳り」
日置俊次

四六判変形、並製、176ページ 
定価:本体2,100円+税
ISBN 978-4-86385-372-0 C0092

装画 寺澤智恵子
装幀 宮島亜紀


バラ窓の紫が胸にしみてしみて苦しかりけりノートル・ダムよ

パリの暗闇のなか、
火を噴くような記憶の息遣いが聴こえる。
一瞬きらめき散乱する光のような歌声と
静かに揺れ、さざめく芳醇な香りが、
えぐるように心に沁みる。


2019年8月中旬全国書店で発売。

 

著者プロフィール
日置俊次(ひおき・しゅんじ)
1961年、岐阜県生まれ。東京大学文学部卒業。サンケイ・スカラシップ奨学生、仏国政府給費留学生、日本学術振興会海外特別研究員としてパリ大学などに留学。ほかに台湾大学で研究。現在、青山学院大学文学部日本文学科教授。歌誌『かりん』編集委員。歌集に『ノートル・ダムの椅子』『記憶の固執』『愛の挨拶』『ダルメシアンの家』『ダルメシアンの壺』『落ち葉の墓』『地獄谷』。

 

【自選5首】
はみだしてくる蒼き香よ 唸る蜂 蝶の舞ふ声 われ呼ぶは誰そ

サファイアのごとく燃えゐる眼をあげて殺めむか否、殺めてはならず

あをの時代それはピカソの悲しみのきはみをきざむ闇の色なり

かわきたる風かわきたる香草の影とひかりが沁みゆくわれに

天蓋よなぜ崩れしか尖塔よなぜ燃えたるかマリアよマリア

ユニヴェール

新鋭短歌シリーズ、現代歌人シリーズが生まれ、
短歌世界は思いもかけない方向にひろがりをみせている。
そして今、新しいレーベルが生みだされる。

ユニヴェールとは、短歌の壮大な宇宙。
これからもきっと、新しい歌人との出会いが待っているにちがいない。
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