書籍

『いつも空をみて』 浅羽佐和子

新鋭短歌シリーズ17
『いつも空をみて』
浅羽佐和子
監修:加藤治郎

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-167-2 C0092

今を生きるワーキングマザーの歌
わかること。わかってくれること。
圧倒的な現実の彼方に青空が見える。
加藤治郎

2014年12月中旬全国書店にて発売。

【著者プロフィール】 
浅羽 佐和子(あさば・さわこ)
1972年生まれ2000年より祖父浅羽芳郎の影響で作歌を始める2001年 未来短歌会入会2002年 短歌研究新人賞最終選考通過作となる2009年 未来年間賞受賞

【5首】
すぐに迎えにきてくれると信じてた 火星に赤く錆びた自転車
もうやめよう真昼間に歯を磨くのは 飛行機雲はすぐ風になる
真夜中にレモンをがりりと齧っても私じゃなくて母親のまま
どこからがママなのだろう今日もまたお空青いよって見上げるばかり
まだ知らぬ春をさがしてにぎり手の湿ったベビーカー今日も押す

 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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