書籍

『微熱体』千葉聡

現代短歌クラシックス06
『微熱体』
千葉聡

四六判変形/並製/136ページ
定価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-463-5 C0092

装幀:加藤賢策

高校教師「ちばさと」が贈る青春歌集、待望の復刊!

多感な高校生の心を31文字に託して謳う。この歌集のどこかにきっと、等身大のあなたが散りばめられているに違いない。

2021年5月下旬全国書店にて発売。

 

【収録歌より】
だぶだぶの闇をたたんでゆく波の音が二人に染みこんで、朝
明日(あす)消えてゆく詩のように抱き合った非常階段から夏になる
よく揺れるピアノの譜面台に棲(す)む傷も光もぬるい液体
 

【著者プロフィール】
千葉 聡(ちば・さとし)

1968年、神奈川県生まれ。高校教諭。
1998年、第41回短歌研究新人賞受賞。歌集に『飛び跳ねる教室』『今日の放課後、短歌部へ!』『短歌は最強アイテム』『グラウンドを駆けるモーツァルト』、小説に『90秒の別世界』、共編著に『短歌タイムカプセル』、編著に『短歌研究ジュニア はじめて出会う短歌100』などがある。歌人集団「かばん」会員。國學院大學、日本女子大学の兼任講師。