書籍

『雨とカラス』澤西祐典

『雨とカラス』
澤西祐典

四六判、並製、176ページ
予価:本体1,500円+税
ISBN978-4-86385-376-8 C0093

装画 重藤裕子
装幀 宮島亜紀

鮮やかな手触りのあるディティール、突き詰められた奇想、重層的に拮抗する語りの構造に夢中になって読み耽りました。   酉島伝法

 

なぜ男は、このような島に、腹を裂いて横たわっていたのか? 

第二次大戦後、世界から隔絶された南洋の島。生き残った兵士の家族の壮絶な生き様を描いた表題作ほか、奇妙で不思議な魅力あふれる短編3作を収録。
 

【著者略歴】
澤西祐典(さわにし・ゆうてん)
1986年に大阪生まれ。幼少期をドイツ・ハンブルクで過ごす。小学2年生ごろから兵庫県・西宮市に移り住む。現在は京都在住。2011年、19世紀のベルギーの農村を舞台に、妻がフラミンゴになった村人の様子を描いた変身譚「フラミンゴの村」で、第35回すばる文学賞を受賞し、小説家としてデビューする。著書に『フラミンゴの村』(集英社)、『文字の消息』(書肆侃侃房)、共著に『小辞譚』(猿江商會)等がある。

全身が少しずつ砂糖に変わっていく難病を患った母親を看取る「砂糖で満ちてゆく」(『文字の消息』収録作)は、『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短篇29』(ジェイ・ルービン編、村上春樹序文、新潮社、2019)に選ばれ、英訳やドイツ語訳も発表されている。

また、日本近代文学の研究者としても活動しており、専門は芥川龍之介。著書に、柴田元幸氏との共編訳『芥川龍之介選 英米・怪異幻想譚』(岩波書店、2018)などがある。現在、龍谷大学国際学部講師。

【収録作品】
雨とカラス
氷の像
雨の中、傘の下
国際あなた学会

イベント情報

澤西祐典さん×宮島亜紀さんトークイベント

「ここではない、どこかについてのお話」

日時:2019年8月31日(土)14時から

場所:ワイアートギャラリー(大阪市北区堂山町15-17ACT3-1F)

http://www.kankanbou.com/news/archives/58