Skip to main content.

家より広い畑を手に入れてはじめた自然農、目指すは完全自給自足。『ぼくらのいえができるまで』作者のツマエンジェルと農業ロマンの男・オットエンジェルによる往復書簡。「いえ」のその後を公開中!

先日の撮影の飾りに使った庭のキウイさん。半分に切ると、色は鮮やかだけど、固いし香りも全くない。こりゃあ早すぎたかなあと、撮影後、カウンターの上に転がしておいた。見る見るうちにそいつは水分を失い、カッピカピに乾燥してしまった。もう見た目何なのか全くわからないほどに。

昨日の夜、オットエンジェルが「これなんかいい匂いがするよ」とその変わり果てたキウイさんを鼻にあてていた。確かに、熟れた果実の匂いがする。しかし、水分という水分がとんでしまっていて、切り口がしわしわになっている。なんだろう、これは。まるでおばあさんなのに心はハタチみたいだ。(注:果物を女性に例えるのはおいらの悪い癖)

今朝、カッピカピの切り口を、包丁で2ミリほど削いでみた。するとそのたった2ミリのその向こうには…。美しいキウイグリーンと、円を描く黒々としたゴマの妖艶な姿があったのだ!!

おわっ!!!

もどかしい気持ちを抑えきれず、皮を包丁で剥いてみる。キウイさんの身は、手に吸い付くようにねっとりとしている。マンゴーを剥いているときのような感覚だ。

んまーーーーーーーーーい!!!!!!!

これは、なんですか?!
キウイですか?!
マンゴーですか?!
どっちですか??!!
どっちなんですかっ???!!!

甘い。酸味はほとんどなくて、とにかく濃く甘い。絶対に、南国の味がする。

オットエンジェルとおいらは顔を見合わせた。これは…。もしや…。

追熟…ってやつ?(←そこ?)

車庫の上の棚にたわわに実る、残りのキウイさんたちに、はちきれんばかりの期待がかかる…。

コメント

一言どうぞ